ピアスの穴あけ(耳たぶ・軟骨)

当院では、耳たぶと、ピアスガンで開けられる範囲の軟骨に、ピアスの穴あけを行っています。開ける位置を印で確かめてから、滅菌した器具とピアスで開けます。

当院は形成外科のクリニックです。傷やケロイドを診ている立場から、開けたあとのケアや、化膿・かぶれなどのトラブルがあったときのご相談まで、同じクリニックでお受けします。

形成外科のクリニックで行うピアスの穴あけ

医療機関で開けること開けられる所ピアスの素材流れ開けたあとのケア起こりうること受けられない方費用よくある質問

はじめに知っておきたいこと

どこに開けられる?
当院では、耳たぶと、ピアスガンで開けられる範囲の軟骨に開けています。くわしく見る
どうやって開ける?
開ける位置を印で確かめてから、ピアスガンで開け、そのままファーストピアスを付けます。
ピアスの素材は?
チタン製や医療用ステンレス製のファーストピアスを使います。素材を見る
開けたあとは?
ファーストピアスは、穴が落ち着くまで外さずに過ごしていただきます。ケアを見る
費用は?
自由診療で、ピアスガンでの穴あけ 2個で1回 5,500円(税込)です。費用を見る

医療機関でピアスの穴を開けるということ

ピアスの穴あけは、針で皮膚を貫いて、金属を体の中に通す処置です。皮膚に傷をつけるため、感染や出血、金属へのかぶれ、傷あとの盛り上がり(ケロイド)などが起こることがあります。

当院では、医療機関の設備で、滅菌した器具とピアスを使って穴を開けます。開ける前に、耳の形や皮膚の状態、これまでのケロイドや金属アレルギーの有無を確かめます。

医療機関で開けても、トラブルがまったく起こらないわけではありません。起こったときに、診察して手当てができることが、医療機関で開ける利点の1つです。

開けられる所(耳たぶと軟骨)

当院では、耳たぶと、ピアスガンで開けられる範囲の軟骨に、穴あけを行っています。ピアスガンで開けられない所には開けていません。

耳は、上のほうに軟骨があり、耳たぶには軟骨がありません。

下の図は、耳を外側から見た模式図です。

耳を外側から見た模式図。耳の上のほうには軟骨があり、耳たぶには軟骨がない

形成外科の診療ガイドラインでは、耳の軟骨のある所(耳介部)は、耳たぶよりケロイドができやすいとされています。軟骨は血の流れが少なく、感染を起こしやすいことも関係していると考えられています。

軟骨に開けたい方には、開ける前に、こうした起こりやすさについてもご説明します。

使うピアスの素材と金属アレルギー

ファーストピアスは、当院で用意しています。滅菌されたチタン製や医療用ステンレス製で、いくつかの種類からお選びいただけます。

金属アレルギーは、汗などで溶け出した金属が皮膚に触れて起こる、かぶれの一種です。ピアスの穴は皮膚の中に金属が入るため、かぶれのきっかけになることがあります。とくにニッケルは、かぶれの原因になりやすい金属として知られています。

診療ガイドラインでも、ピアスは抗原性の低い(かぶれを起こしにくい)材質を使うべきとされています。ただし、どの素材でもかぶれがまったく起こらないわけではありません。ステンレスにも、ニッケルを含むものがあります。

金属アレルギーがある方

これまでに、アクセサリーや時計のベルト、ベルトの金具などで、かぶれたことがある方は、開ける前にお知らせください。どの金属でかぶれたかが分かれば、素材を選ぶ参考になります。金属アレルギーのある方は、穴あけを受けられないことがあります。

開ける位置の決め方

耳たぶの大きさや厚み、形は、人によって、また左右でも違います。

耳たぶに開けるときは、耳たぶの端に近すぎると裂けやすいため、端に寄りすぎない位置に決めます。

軟骨に開けるときは、耳のふち(耳輪)の巻き込んでいる所を避けるなど、注意して位置を決めます。

当院では、鏡を見ながら、正面から見たときの左右の高さ、付けたいピアスの大きさ、ふだんの髪型などをお聞きして、位置を決めます。2つ以上の穴を開けたい方は、穴と穴の間隔もこのときに決めます。1回に開けられる数に、決まった上限はありません。ピアスとピアスの間が近くなりすぎないように、間をあけて開けます。

穴あけの流れ

ステップ内容
1 問診ケロイドができたことがあるか、金属アレルギー、持病・お薬、妊娠・授乳の有無をお聞きします。
2 位置を決める鏡を見ながら、開ける位置をご一緒に決め、皮膚に印をつけます。左右の高さもこのときに確かめます。
3 消毒開ける所の表と裏を消毒します。
4 穴あけピアスガンで開け、そのままファーストピアスが付いた状態になります。一瞬の処置です。開けたあと、しばらく痛みがあります。痛みの感じ方には個人差があります。
5 ケアのご説明開けたあとの過ごし方と、トラブルのときの連絡のしかたをお伝えします。

位置は、あとから変えることができません。耳の大きさや厚み、付けたいピアスの形、髪型なども考えて、納得のいく位置を決めてから開けます。

穴が落ち着くまで

ピアスの穴は、開けた直後は、皮膚に開いた傷です。時間をかけて、穴の内側が皮膚で覆われていくことで、落ち着いた穴になります。

下の図は、耳たぶの断面で、穴が落ち着いていく様子を表した模式図です。

耳たぶの断面の模式図。開けた直後、穴の内側が皮膚で覆われていく途中、落ち着いた穴の3段階

図のように、穴の内側が皮膚で覆われるまでの間は、ファーストピアスが穴を保つ役目をしています。途中で外すと、穴が縮んだりふさがったりしたり、入れ直すときに傷がついたりすることがあります。

ピアスの穴が安定するまでには、体質にもよりますが、1〜2か月ほどかかります。その間は、ファーストピアスを付けたままにしてください。ピアスを外してしまうと、穴が閉じてしまいます。

開けたあとのケア

  • ファーストピアスは、穴が安定するまで、外さずに付けたままにする
  • 消毒の必要はありません。洗髪のときに、ピアスのまわりを水道水で洗い流す
  • ピアスのまわりにかさぶたが付くことがありますが、無理に取らない(水道水で洗い流していると、自然に取れてきます)
  • ピアスを回したり、抜き差ししたりしない
  • さわる前には、手を洗う
  • 髪や服、マスクのひもなどを引っかけないようにする
  • プールや温泉など、不特定の人が入る水は、落ち着くまで控える

開けたあと、しばらく痛みがありますが、時間とともに落ち着いていきます。

診療ガイドラインでも、ピアスの抜き刺しをくり返すなど、炎症を強くする行為を避けることが、ケロイドの予防につながるとされています。

穴が落ち着いたあとのピアス選び

穴が完成したあとは、お好みのピアスに付け替えていただけます。ただし、ピアスを外したままにしておくと、穴がすぐにふさがってくることがあります。しばらくは、いつもピアスを付けておいてください。

穴が落ち着いたあとも、ピアスの素材や形によって、かぶれや傷が起こることがあります。

かぶれたことのある方は、金属の種類が分かるピアスを選び、合わないと感じたら使うのをやめてください。重いピアスや、大きく揺れるピアスは、穴に負担がかかり、穴が縦に広がったり、引っかけて裂けたりする原因になります。

寝るときや運動のときは、引っかけにくい小さなピアスにすると安心です。久しぶりにピアスを入れるときに入りにくい場合は、無理に押し込まず、ご相談ください。無理に入れると、穴の中に傷がついて、炎症やしこりのきっかけになることがあります。

起こりうること

起こりうること症状・内容
感染(化膿)赤み・腫れ・痛み・熱っぽさ・膿が出る
金属によるかぶれかゆみ・赤み・じくじくする
しこり・ケロイド穴のまわりが硬く盛り上がる。耳はケロイドができやすい場所の1つで、軟骨のある所は耳たぶより起こりやすいとされています
ピアスの埋まり込み腫れてピアスの留め具が皮膚に埋まる
耳たぶが裂ける重いピアスや引っかけで、穴が縦に広がったり裂けたりする
位置の左右差開けたあとの位置は変えられない
穴がふさがるピアスを外したままにすると、穴がふさがることがある。ふさがったときは開け直しが必要になりますが、同じ所に開けることはできません

赤みや腫れが強くなる、膿が出る、しこりができる、などのときは、自分でピアスを外したり押したりせずに、早めにご相談ください。

受けられない方・ご相談が必要な方

  • 妊娠中・授乳中の方(受けられません)
  • ケロイドができたことがある方・ケロイド体質の方(受けられないことがあります。事前にお知らせください)
  • ご家族にケロイドがある方(ご相談ください)
  • 金属アレルギーがある方(受けられないことがあります。事前にお知らせください)
  • 開ける所に、湿疹・傷・できものがある方
  • 血液をさらさらにするお薬を飲んでいる方
  • 未成年の方

診療ガイドラインでは、青年期や妊娠期はケロイドができやすいため、この時期のピアスは避けるのが望ましい、とされています。ケロイドの体質がある方は、穴あけそのものを控えることをおすすめする場合があります。

未成年の方は、保護者の方の同意書と、保護者の方の同伴が必要です。

このほか、治療を受けられないことがある方

次に当てはまる方は、治療を受けられないことがあります。診察の前にお知らせください。

  • 心臓の病気がある方、ペースメーカーや埋め込み式の除細動器を使っている方
  • 糖尿病の合併症がある方
  • 膠原病など、自己免疫の病気がある方
  • 出血しやすい病気がある方、ワーファリン・アスピリンなど血を固まりにくくするお薬を飲んでいる方
  • ステロイドや免疫抑制剤で治療を受けている方
  • いま治療を受けている病気がある方
  • お薬にアレルギーがある方
  • 光過敏症の方
  • 治療する所に腫れ・炎症・感染症がある方
  • 治療する所に金の糸・金属のプレート・シリコンが入っている方
  • 最近、ヒアルロン酸の注入やスレッドリフト(糸リフト)を受けた方
  • ケロイドがある所への治療を希望する方、ケロイド体質の方
  • ヘルペスウイルスに感染している方
  • 日焼けをしている方
  • 治療する所に入れ墨(タトゥー)がある方

費用(自由診療)

内容費用(税込)
ピアスガンでの穴あけ(2個)1回 5,500円

2個セットの料金です(2個で1回 5,500円)。自由診療のため、健康保険は使えません。

料金表を見る

よくある質問

痛みはありますか?
ピアスガンで一瞬で開けます。痛みの感じ方には個人差があります。
軟骨(耳の上のほう)にも開けられますか?
開けられます。ただし、ピアスガンで開けられる範囲に限ります。
自分で開けるのと、何が違いますか?
当院では、開ける位置を印で確かめ、消毒をして、滅菌した器具とピアスで開けます。トラブルが起こったときに、診察して手当てができます。
当日、お風呂やシャンプーはできますか?
消毒の必要はありません。洗髪のときに、ピアスのまわりを水道水で洗い流してください。ピアスのまわりをこすらないようにしてください。
ファーストピアスはいつ外せますか?
穴が安定するまでには、体質にもよりますが、1〜2か月ほどかかります。その間は付けたままにしてください。外してしまうと、穴が閉じてしまいます。
自分で持ってきたピアスで開けられますか?
ピアスガンで、当院で用意している滅菌されたファーストピアスを使って開けます。
金属アレルギーがありますが、開けられますか?
開ける前にご相談ください。かぶれた金属や時期をお聞きして、素材を考えます。
中学生・高校生でも開けられますか?
保護者の方の同意書と、保護者の方の同伴があれば、ご相談いただけます。ケロイドができやすい時期でもあるため、慎重に考えます。
ふさがった穴を、もう一度開けられますか?
開け直しが必要になりますが、同じ所に開けることはできません。ふさがった穴のまわりに、しこりや傷あとがないかを診てから、開ける位置をご相談します。
開けたところが赤く腫れてきました。
感染やかぶれのことがあります。自分でピアスを外したり押したりせずに、早めにご相談ください。
ピアスの穴にしこりができました。
ケロイドや、皮膚の下の袋(粉瘤)などのことがあります。大きくなる前にご相談ください。

料金表・アクセス

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〈診療時間〉
月・火・水・金 9:30~17:30 / 土曜 10:00~13:30
※受付は診察終了の30分前までです。
※営業日が祝日でも、原則営業しております。

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当日診療ご希望の際はお電話を頂ければと存じます。

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