1. TOP
  2. 診療案内
  3. 苺状血管腫

生後間もなくから肌に出現し、徐々に目立ち始め、赤くイチゴのようになるものを「苺状血管腫」と呼びます。
良性の腫瘍のため命に関わるものではなく、そのままにしておいても多くの場合はゆっくりと落ち着いていくとされる疾患ですが、赤いあざができたら放置せず、まずは受診の上、早期治療をお勧め致します。
決して珍しい病気ではないのが苺状血管腫です。

よくあるQA

苺状血管腫とは、どんな病気ですか?
苺状血管腫とは、皮膚の表面や内部にできる「赤いあざ」の一種です。未熟な毛細血管は増殖してできる良性の腫瘍で、イチゴのように見えることからこの名前で呼ばれています。一般的に、生後1〜4週間に現れ、急速に大きくなり、ほとんどの場合は数年間かけて消えていきますが、中には痕が残る場合があります。命には別状ありませんが、できた大きさや部位によっては早めの治療が望まれる場合があります。
苺状血管腫を早い段階で診断・治療をするメリットは?
苺状血管腫は以前「そのうち消えるから」と特に治療をせず経過観察をすることがほとんどでした。しかし、苺状血管腫の大きさによっては赤みが消えた後も、たるみや変形などの痕が残るため、お子さんが成長した際に悩むかもしれません。また、大きさによっては体の機能の成長に悪影響がある場合も。早く診断し、毛細血管の増殖を抑えるための治療を始めれば、血管腫の増殖を抑えることが期待でき、痕にも残りにくくなります。また、心配するご両親の精神的な負担も少しでも軽くなるのではないかと思います。赤いあざができたら、放っておかず、ぜひ一度受診していただきたいと思います。
どのように治療するのでしょうか?
まずは受診していただき、本当に苺状血管腫かどうか、他の疾患でないかなどをしっかりと確認します。苺状血管腫の場合はできた場所や大きさ、大きくなる速度など、総合的に判断して、経過観察、手術やレーザーによる外的な治療、内服薬による治療を単独で、もしくは組み合わせて行っていきます。大切にしているのは、一人ひとりのお子さんの病状に合わせて治療を進めること。まずはご両親に治療のメリットデメリットをしっかりとお話しし、どのような治療経過をたどるかを説明します。しっかりと納得していただいてから治療を始めていきますので、わからないこと、不安なことがあれば何でもご相談ください。
内服治療について詳しく教えてください。
これまでは手術やレーザーによる外科的な治療が行われていましたが、最近では内服薬による治療が可能になりました。レーザーだけでは増殖を抑えられない大きな血管腫や、深い部分にできた血管腫には特に内服薬による治療が行われています。まだ小さな赤ちゃんに「薬」となると副作用が心配になるかと思いますが、お子さんの体重や治療期間を検討し、容量を決定し、使用の際は体調等を考慮して慎重に進めますので、まずは安心して服薬していただきたいと思います。
形成外科で治療を受けるメリットはありますか?
私たち形成外科は、あざや痕を治す専門家です。以前は諦めるしかなかったあざや、ホクロ、傷痕などを日々治療しています。多くの症例を経験し、その経過も見ています。その経験を生かして治療できるのが何よりのメリットではないかと思います。生まれたての赤ちゃんの肌に真っ赤なあざができれば、親なら誰もが心配になると思いますし、少しでもきれいに治したいと願うはずです。毎日見ているご両親の精神的な負担も大きいでしょう。少しでも早く形成外科にご相談いただき、お悩みを解消するお手伝いをさせていただければと思っています。
電話でのお問い合わせ・ご相談はこちら
Webからのご予約・ご相談はこちら

当院は保険・自費診療とも完全予約制となります。
当日診療ご希望の際はお電話を頂ければと存じます。